ショートカットキーを使えば作業が速くなると分かっていても、いざ覚えようとすると数が多くて続かない。一覧表を見ても、次の日には忘れてしまう。そんな人は少なくありません。
この記事では、ショートカットキーを無理なく覚えるための5つのコツを紹介します。まず覚えたい基本のショートカット、Windows と Mac の違い、Excel のショートカットの覚え方もまとめました。
結論:法則で理解して、毎日使い、練習で指に覚えさせる
ショートカットキーは、丸暗記しようとすると続きません。覚えるコツは、次の3つの組み合わせです。
- 法則で理解する:多くのショートカットは、操作を表す英語の頭文字になっています
- 毎日の作業で使う:よく使う操作から少しずつ増やし、マウスの代わりに使う習慣をつけます
- 練習で指に覚えさせる:頭で思い出すのではなく、指が勝手に動く状態を目指して繰り返します
ショートカットキーが覚えられない理由
覚えられない一番の理由は、一度にたくさん覚えようとすることです。 一覧表には何十個ものショートカットが並んでいますが、普段の作業で使わないものは、覚えてもすぐに忘れてしまいます。
もう1つの理由は、つい手がマウスに伸びてしまうことです。マウスでもできる操作は、意識しないとマウスで済ませてしまい、ショートカットを使う機会がなくなります。覚えるためには、「知る」ことよりも「使う回数を増やす」ことが大切です。
覚え方の5つのコツ
1. 英語の頭文字で覚える
よく使うショートカットの多くは、操作を表す英語の頭文字になっています。 意味と結びつけると、丸暗記よりずっと覚えやすくなります。
| キー(Windows) | 操作 | 覚え方 |
|---|---|---|
| Ctrl + C | コピー | Copy(コピー) |
| Ctrl + X | 切り取り | X をはさみの形に見立てる |
| Ctrl + V | 貼り付け | C の隣のキー。コピーとセットで覚える |
| Ctrl + Z | 元に戻す | キーボード左下の端。コピーの仲間と一緒に覚える |
| Ctrl + A | すべて選択 | All(すべて) |
| Ctrl + S | 保存 | Save(保存) |
| Ctrl + F | 検索 | Find(見つける) |
| Ctrl + P | 印刷 | Print(印刷) |
| Ctrl + N | 新規作成 | New(新しい) |
| Ctrl + O | 開く | Open(開く) |
| Ctrl + B | 太字 | Bold(太字) |
| Ctrl + I | 斜体 | Italic(斜体) |
| Ctrl + U | 下線 | Underline(下線) |
Z・X・C・V は、キーボードの左下に横一列に並んでいます。「元に戻す・切り取り・コピー・貼り付け」は左手だけで押せる場所にまとまっているので、位置ごと覚えてしまうのもおすすめです。
2. よく使う操作から、少しずつ増やす
最初は、毎日必ず使う操作から3〜5個に絞りましょう。 コピー、貼り付け、元に戻す、保存、検索あたりが定番です。それが無意識に使えるようになったら、次の数個を足していきます。
自分が普段マウスで何度も行っている操作を思い出し、それに対応するショートカットから覚えると、使う回数が多いぶん早く身につきます。
3. マウスに手を伸ばす前に、ショートカットを思い出す
覚えたショートカットは、意識して使わないと定着しません。 マウスでメニューを開こうとしたときに、一度手を止めて「ショートカットで何だったか」を思い出す習慣をつけましょう。
最初は少し遅くなりますが、何度か繰り返すうちに、考えなくても指が動くようになります。メニューの項目の横にショートカットが書かれているアプリも多いので、マウスで操作したときに確認するのも効果的です。
4. 早見表を目に入る場所に置く
覚えている途中のショートカットは、すぐ確認できる場所に置いておきましょう。 印刷してモニターの横に貼る、付箋に書いてキーボードの近くに置くといった方法です。ショートカットの一覧は、Windows や Mac、Excel などの公式サイトで公開されています(この記事の後半で紹介します)。
早見表は、全部を貼る必要はありません。今覚えている数個だけを書いておき、覚えたら入れ替えていくと、見るたびに復習になります。
5. ゲーム感覚の練習ツールで繰り返す
指に覚えさせるには、実際にキーを押す反復練習がいちばんの近道です。 タイピング練習と同じように、出題されたショートカットを繰り返し入力する練習ツールを使うと、短い時間で何度も練習できます。
COMMAND LAB は、ショートカットキーやコマンドをゲーム感覚で練習できる無料のサイトです。出題される操作を、プレビューを見ながら繰り返し入力することで、体で覚えられるように作られています。Windows と Mac を自動で見分けて出題し、Excel・PowerPoint・Word・Gmail といった普段使いのツールから、VS Code・ターミナル・Git などの開発者向けのツール、Photoshop や Figma まで対応しています。
なお、COMMAND LAB は Devoch の運営者が開発したサービスです。
まず覚えたい基本のショートカット
Windows と Mac で、まず覚えておきたい基本の操作です。多くの操作は、Windows の Ctrl を Mac の Command(⌘) に置き換えると同じ意味になります。
| 操作 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| コピー | Ctrl + C | Command + C |
| 切り取り | Ctrl + X | Command + X |
| 貼り付け | Ctrl + V | Command + V |
| 元に戻す | Ctrl + Z | Command + Z |
| やり直す | Ctrl + Y | Shift + Command + Z |
| すべて選択 | Ctrl + A | Command + A |
| 検索 | Ctrl + F | Command + F |
| タブやウインドウを閉じる | Ctrl + W | Command + W |
| アプリ(ウインドウ)の切り替え | Alt + Tab | Command + Tab |
| 画面の一部のスクリーンショット | Windows キー + Shift + S | Shift + Command + 4 |
| 画面のロック | Windows キー + L | Control + Command + Q |
Windows では、Windows キーを使ったショートカットも便利です。たとえば Windows キー + D でデスクトップの表示・非表示、Windows キー + E でエクスプローラー、Windows キー + V でクリップボードの履歴を開けます。

Windows のショートカットの一覧は、Microsoft の「Windows のキーボード ショートカット」で確認できます。
Windows と Mac の違い
Windows から Mac に(またはその逆に)乗り換えたときは、Ctrl と Command の置き換えから慣れていきましょう。 コピーや貼り付け、保存といった基本の操作は、キーを置き換えるだけでそのまま使えます。
一方で、やり直す(Windows は Ctrl + Y、Mac は Shift + Command + Z)や、アプリの切り替え(Windows は Alt + Tab、Mac は Command + Tab)、スクリーンショットのように、組み合わせ自体が違う操作もあります。こうした操作は、両方を並べて覚えるより、普段使う OS のほうを先に身につけるのがおすすめです。

Mac のショートカットは、Apple の「Mac のキーボードショートカット」にまとまっています。Apple も案内しているとおり、アプリはそれぞれ独自のショートカットを持っていることがあり、あるアプリで使えるショートカットが、別のアプリでも同じように動くとは限りません。
Excel のショートカットの覚え方
よく使うショートカットから覚える
Excel では、基本のショートカットに加えて、表の作業を速くするショートカットがたくさんあります。まずは次のようなものから覚えるのがおすすめです。
| キー | 操作 |
|---|---|
| F2 | 選択したセルを編集する |
| F4 | 直前の操作を繰り返す/数式の参照(相対・絶対)を切り替える |
| Ctrl + D | 上のセルの内容を下にコピーする |
| Ctrl + R | 左のセルの内容を右にコピーする |
| Ctrl + ;(セミコロン) | 今日の日付を入力する |
| Ctrl + Shift + :(コロン) | 現在の時刻を入力する |
| Ctrl + 1 | セルの書式設定を開く |
| Ctrl + 矢印キー | データのある範囲の端まで移動する |
| Ctrl + Space / Shift + Space | 列全体/行全体を選択する |
| Ctrl + T | 表(テーブル)を作成する |
Ctrl + D は Down(下へ)、Ctrl + R は Right(右へ)と覚えると、方向と結びついて忘れにくくなります。
Alt キーで、メニューの操作をキーだけで行う
Excel で Alt キーを押すと、リボンのタブやボタンの横に、キーヒントと呼ばれる小さな文字が表示されます。 その文字のキーを順番に押していくと、マウスを使わずにメニューの操作ができます。たとえば Alt キーを押してから H キーを押すと、「ホーム」タブが開きます。
一覧表では、Ctrl + C のように「+」でつながったキーは同時に押し、「Alt, H」のようにコンマで区切られたキーは順番に押す、という意味です。よく使うメニューの操作は、表示されるキーヒントを見ながら何度か操作すると、自然に順番を覚えられます。

Excel のショートカットの全体は、Microsoft の「Excel のキーボード ショートカット」で確認できます。
まとめ
ショートカットキーを覚えるコツは、次の5つです。
- 英語の頭文字(Copy、Save、Find など)と結びつけて覚える
- 毎日使う操作から3〜5個に絞り、少しずつ増やす
- マウスに手を伸ばす前に、ショートカットを思い出す
- 覚えている途中のものだけを早見表にして、目に入る場所に置く
- 練習ツールで繰り返し入力し、指に覚えさせる
一度に全部を覚える必要はありません。今日よく使う操作を1つ選んで、マウスの代わりにショートカットで操作するところから始めてみてください。
Windows・Mac・Excel・VS Code のショートカットをまとめて探したいときは、ショートカットキー一覧を使ってください。