よく使うGitコマンド一覧|基本の流れと困ったときの戻し方

Devoch 編集部

よく使う Git のコマンドを、最初の設定、変更の記録、履歴の確認、ブランチ、リモートとのやり取り、変更の取り消しの目的別に一覧にしました。毎日の作業の流れと、間違えたときの戻し方もまとめています。

Git を使い始めたけれど、コマンドが多くて覚えきれない。間違えてコミットしてしまったときに、どう戻せばいいのか分からない。この記事は、そんな人のために書きました。

よく使う Git のコマンドを目的別に一覧にし、毎日の作業の流れと、困ったときの戻し方をまとめました。

Git のコマンドを使う前に

Git は、ファイルの変更の履歴を記録する道具です。 コマンドは、ターミナル(Windows ならコマンドプロンプトや PowerShell)で git に続けて入力します。

Git の使い方は、公式サイトで公開されている書籍『Pro Git』で詳しく学べます。日本語訳もあり、無料で読めます。

git-scm.com の「Book」ページ
出典:Git「Book」(https://git-scm.com/book/ja/v2)2026年10月14日撮影

GitHub と組み合わせた使い方や、アカウントの作り方は、GitHub の使い方で紹介しています。

毎日の基本の流れ

普段の作業で使うのは、ほとんどが次のコマンドです。

git status
git add .
git commit -m "変更の内容"
git push
  1. git status で、何が変わったかを確かめる
  2. git add で、記録する変更を選ぶ
  3. git commit で、変更を記録する
  4. git push で、GitHub などのリモートに送る

ほかの人と作業している場合や、別のパソコンで作業した場合は、始める前に git pull で最新の状態を取り込みます。

最初の設定

コマンド できること
git config --global user.name "名前" 記録に残る名前を設定する
git config --global user.email "メール" 記録に残るメールアドレスを設定する
git config --list 今の設定を一覧表示する
git --version Git のバージョンを表示する

リポジトリを作る・取ってくる

コマンド できること
git init 今のフォルダを、Git で管理を始める
git clone URL リモートのリポジトリを、手元にコピーする

変更を確認する

コマンド できること
git status 変更されたファイルの状態を表示する
git diff まだ add していない変更の内容を表示する
git diff --staged add した(コミット待ちの)変更の内容を表示する

変更を記録する

コマンド できること
git add ファイル名 指定したファイルの変更を、記録する対象に加える
git add . 今のフォルダ以下の、すべての変更を加える
git commit -m "メッセージ" 変更を、メッセージつきで記録する
git commit --amend 直前のコミットを修正する(まだ push していない場合に使う)
git rm ファイル名 ファイルを削除して、その削除を記録の対象にする
git mv 古い名前 新しい名前 ファイルの名前を変えて、その変更を記録の対象にする

コミットのメッセージには、「何をしたか」が後から見て分かる言葉を書きましょう。

履歴を見る

コマンド できること
git log コミットの履歴を表示する(q で終了)
git log --oneline 履歴を1行ずつ、短く表示する
git log --oneline --graph --all ブランチの分かれ方も含めて、図のように表示する
git show コミットID そのコミットで変わった内容を表示する
git blame ファイル名 ファイルの各行が、いつ誰に変更されたかを表示する

ブランチを使う

コマンド できること
git branch ブランチの一覧を表示する
git branch 名前 新しいブランチを作る
git switch 名前 ブランチを切り替える
git switch -c 名前 新しいブランチを作って、切り替える
git merge 名前 指定したブランチの変更を、今のブランチに取り込む
git branch -d 名前 取り込み済みのブランチを削除する

git switch は比較的新しいコマンドで、古い解説では同じことを git checkout で行っています(git checkout -b 名前 など)。どちらでも動きます。

リモートとやり取りする

コマンド できること
git remote -v 登録されているリモートを表示する
git remote add origin URL リモートを登録する
git push コミットをリモートに送る
git push -u origin ブランチ名 初めてそのブランチを送るときに使う(次からは git push だけでよい)
git pull リモートの変更を取り込む
git fetch リモートの変更を取ってくるだけで、取り込みはしない

一時的に変更をしまう

コマンド できること
git stash 今の変更を、一時的にしまって元の状態に戻す
git stash list しまった変更の一覧を表示する
git stash pop しまった変更を取り出して戻す

作業の途中で、急いで別のブランチの作業をしなければならないときに便利です。

間違えたときの戻し方

Git の安心なところは、間違えても多くの場合は元に戻せることです。 よくある場面ごとの戻し方をまとめました。

こんなとき コマンド
ファイルの変更を取り消して、最後のコミットの状態に戻したい git restore ファイル名
add したけれど、やっぱり add を取り消したい git restore --staged ファイル名
直前のコミットのメッセージを直したい(push 前) git commit --amend -m "新しいメッセージ"
直前のコミットを取り消して、変更は残したい(push 前) git reset --soft HEAD~1
push 済みのコミットを、打ち消したい git revert コミットID

すでに push したコミットは、git reset で消すのではなく、git revert で打ち消すのが基本です。 revert は「元に戻す」という新しいコミットを作るので、ほかの人の作業や履歴を壊しません。

git reset --hard は、コミットしていない変更をすべて消してしまうコマンドです。使う前に、本当に消してよいかを確かめてください。

記録しないファイルを決める

パスワードや API キーを書いたファイル、自動で作られるファイルは、「.gitignore」というファイルに書いて、Git の記録から外します。

.env
node_modules/
*.log

一度コミットしてしまったファイルは、.gitignore に書くだけでは記録から外れません。秘密の情報をコミットしてしまったときの対処は、GitHub の使い方で紹介しています。

困ったときに調べる

コマンド できること
git help コマンド そのコマンドの説明を表示する
git コマンド -h そのコマンドの短い使い方を表示する

すべてのコマンドの説明は、公式サイトの「Reference」で調べられます。

git-scm.com の「Reference」ページ
出典:Git「Reference」(https://git-scm.com/docs)2026年10月14日撮影

Git のコマンドを指で覚えるなら

Git のコマンドは、毎日使ううちに覚えますが、最初のうちは何度も調べることになります。 ゲーム感覚で繰り返し入力して覚えられる練習サイトを使うと、調べる回数を減らせます。

ターミナルの基本のコマンドは、ターミナルの基本コマンド一覧で紹介しています。

まとめ

最初は、毎日の基本の4つのコマンドだけで十分です。慣れてきたら、ブランチや戻し方のコマンドを少しずつ使ってみてください。

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