PowerShellのコマンド一覧|よく使う基本コマンドと使い方

Devoch 編集部

PowerShell でよく使うコマンド(コマンドレット)を、フォルダの移動、ファイル操作、検索、プロセス、ネットワークなどの目的別に一覧にしました。コマンドの名前の決まり、コマンドプロンプトとの違い、ヘルプの見方、パイプの使い方も紹介します。

Windows で作業していると、「PowerShell で次のコマンドを実行してください」と案内されることがあります。でも、コマンドの名前が長くて覚えにくい、コマンドプロンプトと何が違うのか分からない、と感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、PowerShell でよく使うコマンドを目的別に一覧にしました。名前の決まりを知っておくと、ぐっと覚えやすくなります。

PowerShell とは

PowerShell は、Microsoft が提供する、コマンドで Windows などを操作・自動化するためのツールです。 Microsoft のドキュメントでは、「コマンドライン シェル、スクリプト言語、および構成管理フレームワークで構成されるクロスプラットフォーム タスク自動化ソリューション」と説明されていて、Windows、Linux、macOS で動きます。

Microsoft Learn の「PowerShell とは」ページ
出典:Microsoft Learn「PowerShell とは」(https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/scripting/overview)2026年10月14日撮影

Windows には「Windows PowerShell」が最初から入っています。新しい「PowerShell 7」は別にインストールして使うもので、基本のコマンドはどちらでも同じように使えます。

起動のしかた

スタートメニューで「PowerShell」と検索して開きます。 Windows 11 では、Windows ターミナルの中で PowerShell を開くこともできます。管理者の権限が必要なときは、検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選びます。

コマンドプロンプトとの違い

一番の違いは、コマンドの結果を「文字」ではなく「オブジェクト(データのまとまり)」として受け渡すことです。 そのため、結果を並べ替えたり、条件で絞り込んだりする処理を、コマンドの組み合わせで簡単に書けます。

また、PowerShell では cd、dir、ls などのおなじみの名前も「エイリアス(別名)」として使えるので、コマンドプロンプトや Mac のターミナルに慣れている人でも、すぐに操作できます(この記事の別名は Windows で使う場合のものです。Mac や Linux の PowerShell 7 では、ls などはその OS のコマンドが動きます)。コマンドプロンプトのコマンドはコマンドプロンプトのコマンド一覧で紹介しています。

コマンドの名前の決まり:「動詞-名詞」

PowerShell のコマンド(コマンドレット)は、「動詞-名詞」の形で名前がつけられています。 たとえば Get-ChildItem は「子の項目を取得する」、Remove-Item は「項目を削除する」という意味です。

Microsoft Learn の「PowerShell コマンドに承認されている動詞」ページ
出典:Microsoft Learn「PowerShell コマンドに承認されている動詞」(https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/scripting/developer/cmdlet/approved-verbs-for-windows-powershell-commands)2026年10月14日撮影

よく使われる動詞を覚えておくと、知らないコマンドでも意味の見当がつきます。

動詞 意味 例
Get 取得する・表示する Get-Process
Set 設定する・変更する Set-Location
New 新しく作る New-Item
Remove 削除する Remove-Item
Copy / Move コピーする/移動する Copy-Item
Start / Stop 開始する/停止する Stop-Process
Test 確かめる Test-Connection

コマンドの名前は大文字と小文字を区別しないので、get-childitem と入力しても動きます。名前の途中まで入力して Tab キーを押すと、残りを補ってくれます。

ヘルプとコマンドの探し方

まず覚えておきたいのが、コマンドを調べるためのコマンドです。

コマンド できること 例
Get-Help コマンドの使い方を表示する Get-Help Copy-Item -Examples
Get-Command 使えるコマンドを探す Get-Command *Item*
Get-Alias エイリアス(別名)の一覧を表示する Get-Alias ls
Clear-Host(cls) 画面の表示を消す cls

Get-Help に -Examples をつけると、使い方の例を表示してくれます。

フォルダの移動と表示

コマンド 別名 できること 例
Get-Location pwd 今いるフォルダを表示する pwd
Set-Location cd 別のフォルダに移動する cd C:\work
Get-ChildItem ls、dir フォルダの中身を一覧表示する ls
Get-ChildItem -Recurse 下の階層まで含めて一覧表示する ls -Recurse *.pdf

ファイルとフォルダの操作

コマンド 別名 できること 例
New-Item ファイルやフォルダを作る New-Item -ItemType Directory backup
Copy-Item cp、copy コピーする Copy-Item a.txt b.txt
Move-Item mv、move 移動する Move-Item a.txt backup\
Rename-Item ren 名前を変える Rename-Item a.txt b.txt
Remove-Item rm、del 削除する Remove-Item old.txt

Remove-Item で削除したものは、ごみ箱に入らずにすぐ消えます。 フォルダの中身ごと消す -Recurse をつけるときは特に、場所が正しいかを確かめてから実行してください。実行する前に -WhatIf をつけると、「何が起きるか」だけを表示して、実際には実行しません。

ファイルの中身を扱う

コマンド 別名 できること 例
Get-Content cat、type ファイルの中身を表示する Get-Content memo.txt
Get-Content -Tail ファイルの最後の数行を表示する Get-Content log.txt -Tail 20
Set-Content ファイルに書き込む(上書き) Set-Content memo.txt "こんにちは"
Add-Content ファイルの末尾に追記する Add-Content memo.txt "追記"
Select-String ファイルの中から文字を探す Select-String "error" log.txt

パイプで組み合わせる

|(パイプ)を使うと、前のコマンドの結果を、次のコマンドに渡せます。 PowerShell では、結果がデータのまとまりとして渡されるので、並べ替えや絞り込みが簡単です。

コマンド 別名 できること
Where-Object where、? 条件に合うものだけを残す
Sort-Object sort 並べ替える
Select-Object select 必要な項目や件数だけを取り出す
Measure-Object 数や合計を数える
Export-Csv 結果を CSV ファイルに書き出す

たとえば、メモリを多く使っているプログラムの上位5つを表示するには、次のように書きます。

Get-Process | Sort-Object WorkingSet -Descending | Select-Object -First 5

プロセスとサービス

コマンド できること 例
Get-Process 動いているプログラムの一覧を表示する Get-Process
Stop-Process プログラムを終了させる Stop-Process -Name notepad
Get-Service サービスの一覧と状態を表示する Get-Service
Start-Process プログラムやファイル、URL を開く Start-Process https://example.com

ネットワークとシステム

コマンド できること 例
Test-Connection 相手と通信できるかを確かめる(ping と同じような確認) Test-Connection example.com
Test-NetConnection 通信やポートの状態を確かめる(Windows) Test-NetConnection example.com -Port 443
Invoke-WebRequest URL にアクセスして結果を取得する Invoke-WebRequest https://example.com
Get-ComputerInfo パソコンの情報を表示する(Windows) Get-ComputerInfo
$PSVersionTable PowerShell のバージョンを表示する $PSVersionTable

スクリプトを実行できないとき

自分で作ったスクリプト(.ps1 ファイル)を実行しようとして、「このシステムではスクリプトの実行が無効になっている」と表示されることがあります。 これは、意図しないスクリプトが実行されないようにする「実行ポリシー」という仕組みによるものです。

今の設定は Get-ExecutionPolicy で確認できます。設定を変える Set-ExecutionPolicy は、パソコンの安全に関わるので、変更する内容と影響を Microsoft のドキュメントで確かめてから行いましょう。

コマンドを使うときの注意点

コマンドを指で覚えるなら

よく使うコマンドは、毎回調べるより、指が覚えている状態にしておくと作業が速くなります。 ターミナルのコマンドや Git、ショートカットキーを、ゲーム感覚で繰り返し練習できるサイトもあります。

Mac や Linux のターミナルのコマンドはターミナルの基本コマンド一覧、Git のコマンドはよく使う Git コマンド一覧で紹介しています。

まとめ

まずは ls と cd でフォルダを見て回り、慣れてきたら Get-Help で気になるコマンドを調べてみてください。

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