ターミナルの基本コマンド一覧|Mac・Linuxでよく使うコマンドと使い方

Devoch 編集部

Mac や Linux のターミナルでよく使う基本コマンドを、フォルダの移動、ファイル操作、検索、権限、プロセス、ネットワークの目的別に一覧にしました。ターミナルの開き方、困ったときの調べ方、使うときの注意点も紹介します。

プログラミングを始めたら、「ターミナルで次のコマンドを実行してください」と書かれていて戸惑った。黒い画面に何を打てばいいのか分からない。この記事は、そんな人のために書きました。

Mac や Linux のターミナルでよく使う基本のコマンドを、目的別に一覧にしました。最初に覚えたいコマンドと、使うときの注意点も紹介します。

ターミナルとは

ターミナルは、文字でコマンドを入力して、パソコンを操作するためのアプリです。 ファイルの操作、プログラムの実行、開発ツールのインストールなど、プログラミングではターミナルを使う場面がたくさんあります。

Mac では「ターミナル」アプリが最初から入っていて、Apple の「ターミナルユーザガイド」で使い方が案内されています。Finder の「アプリケーション」→「ユーティリティ」から開くか、Command + スペースで Spotlight を開いて「ターミナル」と入力すると起動できます。

Apple サポートの「ターミナルユーザガイド」ページ
出典:Apple サポート「ターミナルユーザガイド」(https://support.apple.com/ja-jp/guide/terminal/welcome/mac)2026年10月14日撮影

ターミナルの中で、入力されたコマンドを読み取って実行するプログラムを「シェル」と呼びます。Apple の案内によると、macOS 10.15 以降の Mac では、zsh が標準のシェルです。Linux では bash が標準のことが多いですが、この記事で紹介する基本のコマンドは、どちらでも同じように使えます。

Apple サポートの「zsh を Mac のデフォルトシェルとして使う」ページ
出典:Apple サポート「zshをMacのデフォルトシェルとして使う」(https://support.apple.com/ja-jp/102360)2026年10月14日撮影

Windows のコマンドプロンプトのコマンドはコマンドプロンプトのコマンド一覧、PowerShell は PowerShell のコマンド一覧で紹介しています。

フォルダの移動と表示

ターミナルでは、「今どのフォルダにいるか」を意識しながら操作します。 まず覚えたいのが、この3つです。

コマンド できること 例
pwd 今いるフォルダの場所を表示する pwd
ls フォルダの中身を一覧表示する ls
ls -la 隠しファイルも含めて、詳しく一覧表示する ls -la
cd 別のフォルダに移動する cd Documents
cd .. 1つ上のフォルダに移動する cd ..
cd ~ ホームフォルダに戻る cd ~
cd - 直前にいたフォルダに戻る cd -

~(チルダ)は、自分のホームフォルダを表す記号です。フォルダやファイルの名前を途中まで入力して Tab キーを押すと、残りを自動で補ってくれます。

ファイルとフォルダの操作

コマンド できること 例
mkdir フォルダを作る mkdir project
mkdir -p 途中のフォルダもまとめて作る mkdir -p src/images
touch 空のファイルを作る touch index.html
cp ファイルをコピーする cp a.txt b.txt
cp -r フォルダごとコピーする cp -r src backup
mv ファイルを移動する・名前を変える mv old.txt new.txt
rm ファイルを削除する rm memo.txt
rm -r フォルダごと削除する rm -r old
open(Mac) ファイルやフォルダを、対応するアプリや Finder で開く open .

rm で削除したファイルは、ゴミ箱に入らずにすぐ消えます。 特に rm -r や、確認なしで消す rm -rf は、削除する場所が正しいかを pwd と ls で確かめてから使ってください。

ファイルの中身を見る

コマンド できること 例
cat ファイルの中身をすべて表示する cat memo.txt
less 長いファイルを、1画面ずつ表示する(q で終了) less log.txt
head ファイルの最初の数行を表示する head -n 20 log.txt
tail ファイルの最後の数行を表示する tail -n 20 log.txt
tail -f ファイルに追記される内容を、表示し続ける tail -f app.log

検索

コマンド できること 例
grep ファイルの中から文字を探す grep "error" log.txt
grep -r フォルダの中のファイルをまとめて探す grep -r "TODO" src
find 名前などの条件でファイルを探す find . -name "*.png"
which コマンドのプログラムがどこにあるかを表示する which python3

便利な記号と組み合わせ

ターミナルでは、コマンドの結果をファイルに保存したり、別のコマンドに渡したりできます。

記号 意味 例
> 結果をファイルに書き込む(上書き) ls > list.txt
>> 結果をファイルの末尾に追記する echo "memo" >> notes.txt
| 結果を次のコマンドに渡す(パイプ) ls -la | grep ".js"
&& 前のコマンドが成功したら、次を実行する mkdir app && cd app

権限と管理者の操作

コマンド できること 例
chmod ファイルの権限(実行できるかなど)を変える chmod +x script.sh
sudo 管理者の権限でコマンドを実行する sudo コマンド

sudo をつけると、システムの大事な部分も変更できてしまいます。何をするコマンドか分かっているときだけ使いましょう。

動いているプログラムの確認

コマンド できること 例
ps aux 動いているプログラムの一覧を表示する ps aux
top プログラムの動き(CPU・メモリの使用量)をリアルタイムで表示する(q で終了) top
kill プログラムを終了させる kill 12345

実行中のコマンドを途中で止めたいときは、Ctrl + C を押します。

ネットワーク

コマンド できること 例
ping 相手と通信できるかを確かめる(Ctrl + C で止める) ping example.com
curl URL にアクセスして、結果を表示する curl https://example.com
ssh 別のコンピュータ(サーバー)に接続する ssh user@example.com

困ったときに使うコマンドと操作

コマンド・操作 できること
man コマンド そのコマンドの説明書(マニュアル)を表示する(q で終了)
コマンド --help 多くのコマンドで、使い方の短い説明を表示する
clear(または Ctrl + L) 画面の表示を消す
history これまでに入力したコマンドの履歴を表示する
↑キー 前に入力したコマンドを呼び出す
Ctrl + C 実行中のコマンドを止める

ターミナルを使うときの注意点

コマンドを指で覚えるなら

よく使うコマンドは、毎回調べるより、指が覚えている状態にしておくと作業が速くなります。 ターミナルのコマンドや Git、Vim の操作を、ゲーム感覚で繰り返し練習できるサイトもあります。

開発でよく一緒に使う Git のコマンドはよく使う Git コマンド一覧、ターミナルで使うエディターの Vim は Vim の使い方で紹介しています。

まとめ

ターミナルでまず覚えたいコマンドは、次のとおりです。

最初は、pwd で場所を確かめ、ls で中身を見て、cd で移動する。この3つを繰り返すだけで、ターミナルの操作に慣れていけます。

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