Discord botの作り方|初心者向けに作成から招待・動かし続ける方法まで

Devoch 編集部

Discord bot の作り方を、Developer Portal でのアプリ作成、トークンの扱い、サーバーへの招待、discord.js でのスラッシュコマンドの作成、24時間動かすための置き場所まで順に紹介します。

自分のサーバーに、あいさつを返したり、便利な機能を呼び出せたりする bot を置きたい。Discord bot は、個人開発の最初の題材としても人気があります。

この記事では、Discord bot を作る手順を、Discord 側の準備から、プログラムを書いて動かし、24時間動かし続ける方法まで紹介します。

Discord bot とは:サーバーで動く自動のユーザー

Discord bot は、Discord のサーバーに参加して、プログラムで自動的に動くアカウントです。 人が送ったメッセージやコマンドに反応して、返事をしたり、情報を表示したりできます。

bot でできることの例は次のとおりです。

Discord の公式ドキュメントでは、bot を含むこうした仕組みを「Discord アプリ」と呼んでいます。

bot を作る前に必要なもの

必要なのは、Discord のアカウント、テスト用のサーバー、プログラムを動かす環境です。

Python で作りたい場合は、discord.py などのライブラリもあります。流れは同じなので、好きな言語で進めてください。

Discord bot の作り方:5つの手順

流れは「アプリを作る → トークンを取る → サーバーに招待する → プログラムを書く → 動かす」です。 Discord の公式ドキュメントにも、最初の bot を作るチュートリアルがあります。

Discord Developer Docs の「Building your first Discord Bot」ページ
出典:Discord Developer Docs「Building your first Discord Bot」(https://docs.discord.com/developers/quick-start/getting-started)2026年10月14日撮影

1. Developer Portal でアプリを作る

Discord Developer Portal を開き、「New Application」(Create App)からアプリを作ります。 名前を入れて作成すると、アプリの設定画面が開きます。ここで、bot のアイコンや説明も設定できます。

2. bot のトークンを取得する

設定画面の「Bot」のページで、「Reset Token」を押してトークンを発行します。 トークンは、プログラムがその bot として Discord につなぐための、パスワードのようなものです。

公式ドキュメントでは、トークンはアプリの権限を持つため非常に機密性が高く、ほかの人と共有したり、Git などのバージョン管理に含めたりしてはいけないと注意されています。一度しか表示されないので、安全な場所に控えておきましょう。万一漏れてしまったら、すぐに「Reset Token」で作り直します。

3. 自分のサーバーに招待する

「Installation」のページで、サーバーに招待するためのリンクを作ります。 サーバーに入れる場合は、スコープ(bot に与える役割)として次の2つを選びます。

スコープ 意味
bot bot のユーザーをサーバーに参加させる。あわせて、メッセージの送信など bot に与える権限を選ぶ
applications.commands スラッシュコマンドを作って使えるようにする

作られたリンクをブラウザで開き、テスト用のサーバーを選んで追加すれば、bot がサーバーのメンバーに加わります。権限は、bot に必要なものだけを選ぶようにしましょう。

4. プログラムを書く

作業用のフォルダで、discord.js をインストールします。

npm init -y
npm install discord.js

次に、/ping と入力されたら「Pong!」と返す bot のプログラム(index.js)を書きます。

const { Client, Events, GatewayIntentBits } = require("discord.js");

const client = new Client({ intents: [GatewayIntentBits.Guilds] });

client.once(Events.ClientReady, (c) => {
  console.log(`ログインしました: ${c.user.tag}`);
});

client.on(Events.InteractionCreate, async (interaction) => {
  if (!interaction.isChatInputCommand()) return;
  if (interaction.commandName === "ping") {
    await interaction.reply("Pong!");
  }
});

client.login(process.env.DISCORD_TOKEN);

トークンはコードに直接書かず、DISCORD_TOKEN という環境変数から読み込むようにしています。「.env」ファイルに書いて読み込む場合は、そのファイルを .gitignore に入れて、GitHub などに上げないようにしてください。秘密の情報の扱い方は GitHub の使い方でも紹介しています。

5. スラッシュコマンドを登録して動かす

スラッシュコマンドは、使う前に Discord に登録しておく必要があります。 登録は、コマンドの名前と説明を Discord の API に送る小さなプログラムで行います。discord.js の公式ガイドに、登録用のプログラムの書き方が載っているので、それに沿って /ping を登録します。

登録できたら、bot を起動します。

node index.js

「ログインしました」と表示されたら、Discord のテスト用サーバーで /ping と入力してみてください。bot が「Pong!」と返せば成功です。

discord.js の公式サイト
出典:discord.js(https://discord.js.org/)2026年10月14日撮影

機能を増やしていく

最初の bot が動いたら、少しずつ機能を足していきましょう。 次のような順で広げていくと、無理なく覚えられます。

メッセージの本文を読み取る機能など、一部の機能は、Developer Portal で特別な許可(Privileged Gateway Intents)をオンにする必要があります。使う機能に合わせて、必要なものだけを有効にしましょう。

AI に「こういう機能を足したい」と相談しながら作るのも効率的です。進め方は AI でアプリを作る方法を参考にしてください。

bot を24時間動かし続けるには

node index.js で動かしている bot は、パソコンを閉じると止まってしまいます。 いつでも使える bot にするには、常に動いているサーバーに置く必要があります。

置き場所 特徴
VPS(仮想サーバー) 自由度が高く、ずっと動かしておける。サーバーの設定は自分で行う
アプリを動かせるクラウドサービス(PaaS) コードを置くだけで動かせるものが多い。無料枠の条件はサービスごとに違う
家で使っていないパソコン 費用はかからないが、電源やネットワークの管理が必要

無料で動かせるサービスもありますが、一定時間でスリープする、月の利用時間に上限があるなど、条件はさまざまです。選ぶ前に、ずっと動かし続ける使い方ができるかを確かめましょう。サーバーの選び方の考え方は、Web アプリの作り方も参考になります。

bot を作るときに気をつけたいこと

まとめ

Discord bot は、次の手順で作れます。

  1. Developer Portal でアプリを作る
  2. bot のトークンを発行し、安全に保管する
  3. bot と applications.commands のスコープで、テスト用サーバーに招待する
  4. discord.js などのライブラリでプログラムを書く
  5. スラッシュコマンドを登録して、bot を起動する

まずは /ping に返事をするだけの bot を動かしてみてください。そこから、自分のサーバーで「あったら便利」と思う機能を1つずつ足していくのが、続けるコツです。

作った bot を公開したら、Devoch に掲載して、使ってくれる人に届けることができます。

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