フリーゲーム投稿サイト9選|作ったゲームの公開先を比較

Devoch 編集部

作ったフリーゲームをどこに公開するか迷っている人向けに、国内外の投稿サイトを形式・対応ツール・審査・有料販売の可否で比較します。投稿したあとに遊んでもらうための工夫もまとめました。

ゲームが完成したら、次に迷うのが「どこに公開するか」です。フリーゲームの投稿サイトはいくつもあり、ブラウザで遊べる形式に強いサイト、ダウンロード型の RPG やノベルが多いサイト、特定のツール専用のサイトなど、それぞれ得意な分野が違います。

この記事では、国内外の主な投稿サイトを 形式・対応ツール・審査・有料販売の可否 で比べ、作ったゲームに合う公開先の選び方をまとめます。各サイトの条件は変わることがあるので、投稿する前には公式のガイドも確認してください。

結論:目的別の公開先の選び方

迷ったら、まずは「作ったツール」と「遊んでもらう形式」で決めるのが近道です。

こんなとき 候補になる公開先
Unity(または Godot)で作ったゲームを、ブラウザですぐ遊んでほしい unityroom
ツクール・ウディタ・ティラノなどの作品を、ブラウザやスマホで遊んでほしい PLiCy
ダウンロード型の RPG やアドベンチャーを、フリゲ好きに届けたい ふりーむ!、フリーゲーム夢現
ティラノスクリプト・ティラノビルダーで作ったノベルゲーム ノベルゲームコレクション
海外の人にも遊んでほしい/価格を自分で決めて売りたい itch.io
有料版や支援つきで配布したい BOOTH、Steam

1つに絞る必要はありません。各サイトの規約で認められている範囲なら、複数のサイトに投稿して入口を増やすこともできます。

フリーゲーム投稿サイトの比較表

サイト 遊び方 対応ツール・エンジン 審査・公開まで 有料販売
ふりーむ! ダウンロード/ブラウザ ツクール、ウディタ、Unity、Unreal Engine、ティラノなど幅広い 審査あり(動作確認・ガイドラインの確認) 無料で遊べるもの(有料ゲームの体験版は明記すれば可)
フリーゲーム夢現 ダウンロード/ブラウザ・スマホ ジャンルを問わず投稿できる(ツール別にも探せる) — 無料で遊べるもの(体験版・カンパウェアは可)
unityroom ブラウザ Unity、Godot Engine(通常版) — —
PLiCy ブラウザ/スマホ ツクール MV・MZ、ウディタ、ティラノ、Unity、HTML5 など — —
ノベルゲームコレクション ブラウザ/Windows ティラノスクリプト、ティラノビルダー 公開審査あり(1週間程度が目安) 無料で遊べる完成版のみ
Vector ダウンロード ソフト全般(ゲーム専門ではない) チェックのあと、公開まで1〜2週間ほど シェアウェアとして販売できる
itch.io ダウンロード/ブラウザ 問わない — 無料・有料・投げ銭を選べる
BOOTH ダウンロード 問わない — 販売できる
Steam ダウンロード 問わない 審査あり。登録料の支払いから最短30日 販売が前提

「—」は、公式の案内で確認できなかった項目です。

投稿サイトの選び方

選ぶときに見ておきたいのは、次の4つです。

ブラウザで遊べるか、ダウンロード型か

手軽に遊んでもらいたいなら、ブラウザで遊べる形式が有利です。 インストールが要らないので、SNS で見かけた人がその場で遊べます。一方、容量の大きい RPG や長編の作品は、ダウンロード型のほうが動作が安定しやすく、じっくり遊ぶフリゲ好きに届きやすい面があります。

unityroom・PLiCy・ノベルゲームコレクションはブラウザで遊ぶ形式が中心で、ふりーむ!とフリーゲーム夢現はダウンロード版とブラウザ版の両方を扱っています。

使ったツール・エンジンに対応しているか

投稿サイトには、特定のツール向けに作られたものがあります。 unityroom は Unity(と Godot Engine)のゲームをブラウザで公開するためのサイトで、ノベルゲームコレクションはティラノスクリプト・ティラノビルダーで作ったノベルゲームが対象です。Godot Engine で作ったゲームなら、godotplayer のような Godot 専用の投稿サイトもあります。

ツクールやウディタの作品は、ふりーむ!や PLiCy など、多くのツールに対応したサイトが選択肢になります。

審査の有無と、公開までにかかる時間

審査があるサイトは、公開までに少し時間がかかります。 そのぶん、動作確認などを経た作品として、遊ぶ側に安心感を与えられます。イベントやゲームジャムの締め切りに合わせて公開したいときは、審査にかかる日数も考えて早めに投稿しておきましょう。

遊ぶ人とのつながり(ランキング・コメント・コンテスト)

遊んでもらえるかどうかは、サイトの「見つけてもらう仕組み」にも左右されます。 新着一覧、ランキング、レビューやコメント、サイトが開くコンテストなど、作品が人の目にふれる場面が多いサイトほど、知名度のない新作でも遊んでもらえる機会が増えます。感想をもらえる仕組みがあるかどうかも、次の作品づくりに役立つポイントです。

国内の主なフリーゲーム投稿サイト

ふりーむ!

ふりーむ!の「コンテンツガイドライン」ページ
出典:ふりーむ!「コンテンツガイドライン」(https://www.freem.ne.jp/information/policy_contents_guideline)2026年10月3日撮影

ふりーむ!は、長く続いているフリーゲームの老舗サイトです。ダウンロード版とブラウザ版の両方を投稿でき、RPG ツクール、WOLF RPG エディター、Unity、Unreal Engine、ティラノスクリプトなど、幅広いツールの作品が並んでいます。

公開前には審査があり、コンテンツガイドラインに沿って動作やゲームの情報が確認されます。ガイドラインでは「会員登録が不要」「有効期限なく遊べる」「無料で遊べる」ことなどが条件になっていて、有料ゲームの体験版は、そのことを明記すれば投稿できます。サイト主催のゲームコンテストも開かれていて、作品を見つけてもらうきっかけになります。

フリーゲーム夢現

フリーゲーム夢現の「フリーゲームの投稿について」ページ
出典:フリーゲーム夢現「フリーゲームの投稿について」(https://freegame-mugen.jp/publish/)2026年10月3日撮影

フリーゲーム夢現は、1万作品以上のフリーゲームが掲載されている投稿サイトです。大きな特徴は、遊んだ人によるレビューと評価の仕組みです。評価をもとにしたランキングや、サイトが開く「フリーゲーム大賞」もあり、遊んだ人の反応を受け取りやすいサイトです。

ダウンロードして遊ぶゲームのほか、ブラウザやスマホで遊ぶゲームも投稿できます。投稿の条件は無料で遊べることで、無料の体験版やカンパウェアも受け付けています。

unityroom

unityroomの「ヘルプ」ページ
出典:unityroom「ヘルプ」(https://help.unityroom.com/)2026年10月3日撮影

unityroomは、Unity で作ったゲームをブラウザで公開する投稿サイトです。X・Google・GitHub のアカウントでログインして投稿します。公式ヘルプによると、Godot Engine(通常版)で Web 向けに書き出したゲームも投稿できます(.NET 版は Web 向けの書き出しに対応していないため不可)。

Unity 製のゲームが集まっているため、同じように Unity でゲームを作る人に遊んでもらいやすいのが特徴です。サイトでは「Unity 1週間ゲームジャム」も開かれていて、短い期間で1本作って公開する腕試しの場にもなっています。

PLiCy(プリシー)

PLiCyの「よくある質問」ページ
出典:PLiCy「よくある質問」(https://plicy.net/ToolFAQ/Help)2026年10月3日撮影

PLiCyは、ブラウザとスマホで遊べるゲームの投稿サイトです。RPG ツクール MV・MZ、WOLF RPG エディター、ティラノスクリプト、Unity、HTML5 など、多くのツールの作品を投稿できます。

ウディタの作品のように、本来はダウンロードして遊ぶゲームもブラウザやスマホで遊べるようにできる点が特徴です。サイト主催のゲームコンテストも開かれています。

ノベルゲームコレクション

ノベルゲームコレクションの「掲載用ファイルの作り方」ページ
出典:ノベルゲームコレクション「掲載用ファイルの作り方」(https://novelgame.jp/help/page/upgame)2026年10月3日撮影

ノベルゲームコレクションは、ティラノスクリプト・ティラノビルダーで作ったノベルゲームの投稿サイトです。ゲームのフォルダを zip にしてアップロードすると、ブラウザ版と Windows 版に自動で変換して公開されます。応募の手順では、公開審査は1週間程度が目安とされていて、無料で遊べる完成版であること、オリジナル作品であることなどが条件です。

ノベルゲームに特化しているので、ノベルを読みたい人が集まっていて、作品の方向性と遊ぶ人の好みが合いやすいサイトです。「ティラノゲームフェス」などのイベントも開かれています。

Vector

Vectorの「ソフト作者・ソフトハウスの方へ」ページ
出典:Vector「ソフト作者・ソフトハウスの方へ」(https://www.vector.co.jp/info/for_auth/index.html)2026年10月3日撮影

Vectorは、ゲームに限らずソフト全般を扱う、古くからあるダウンロードサイトです。作者登録をしてからファイルを登録し、破損やウイルスのチェックを経て、1〜2週間ほどで公開されます。

フリーソフトとしての公開のほか、シェアウェア(有料)として販売する仕組みもあります。ゲームを探す人が集まるサイトというより、ソフトの配布先の1つとして考えるとよいでしょう。

海外のサイトや、有料で販売できる公開先

itch.io

itch.ioの「開発者向けの案内」ページ
出典:itch.io「開発者向けの案内」(https://itch.io/developers)2026年10月3日撮影

itch.ioは、海外のインディーゲームの配信サイトです。無料配布、有料販売、「好きな金額を払える」投げ銭形式などを作者が選べます。販売したときにサイトへ渡す取り分も作者が決められる仕組みで、初期設定は10%です(公式の説明)。

画面は英語が中心ですが、海外の人に遊んでもらいたい作品や、ゲームジャムに参加したい人には有力な選択肢です。

BOOTH

BOOTHの「作品を出品しよう」ページ
出典:BOOTH「作品を出品しよう」(https://booth.pm/guide)2026年10月3日撮影

BOOTHは、pixiv が運営する創作物の販売サイトです。ゲームのダウンロード販売ができ、同人ゲームや個人制作のゲームも多く並んでいます。販売したときのサービス利用料は、2025年10月28日から「販売価格の5.6%+45円」です(BOOTH のお知らせ)。

無料版はフリーゲームの投稿サイトで公開し、完全版や関連グッズを BOOTH で販売する、という組み合わせもできます。

Steam(有料で販売する場合)

Steamの「Steam Direct の案内」ページ
出典:Steam「Steam Direct の案内」(https://partner.steamgames.com/steamdirect)2026年10月3日撮影

Steamで販売するには、Steam Direct で作品ごとに100ドルの登録料を払います。登録料は返金されませんが、その作品の売上が一定額(1,000ドル)を超えると、支払いの中で戻ってきます。登録料を払ってからリリースまでは30日以上かかり、ストアページを「近日登場」として2週間以上公開しておく必要もあります(Steamworks の案内)。

フリーゲームの公開先とは性格が違いますが、まず無料版や体験版を投稿サイトで公開して反応を見てから、Steam での販売を考えるという進め方もあります。

終了したサービスに注意

以前はよく使われていた 「RPGアツマール(のちのゲームアツマール)」は、2023年6月28日にサービスを終了しています(ゲームメーカーズの記事)。古いまとめ記事や解説では、今も公開先の候補として紹介されていることがあるので注意してください。

投稿サイトが終了すると、そこに置いていた作品は遊べなくなります。手元にゲームのファイルを残しておく、複数の公開先を持っておくといった備えもしておくと安心です。

投稿したあと、遊んでもらうためにできること

投稿サイトに公開しただけでは、新作の一覧からすぐに流れてしまうことがあります。公開したあとに試せることをまとめます。

複数のサイトに投稿する

公開先を増やすと、それぞれのサイトに集まる別の層に届きます。 たとえば、ダウンロード版をふりーむ!に、ブラウザ版を PLiCy や unityroom に置く、といった使い分けです。ただし、ほかのサイトでの公開について条件を設けているサイトもあるので、各サイトの規約を確認してから投稿しましょう。

X や動画で、遊んでいる様子を見せる

ゲームの魅力は、文章より動いている画面のほうが伝わります。 短いプレイ動画や GIF をつけて X に投稿すると、気になった人がそのまま投稿サイトへ遊びに来てくれます。ゲーム実況を許可しているかどうかを作品ページに書いておくと、実況者に取り上げてもらえる可能性も広がります。

ゲームジャム・コンテストに参加する

期間と参加者が決まったイベントは、作品を見てもらいやすい場です。 unityroom の「Unity 1週間ゲームジャム」や、ふりーむ!・PLiCy のゲームコンテスト、フリーゲーム夢現の「フリーゲーム大賞」など、投稿サイトが開くイベントに参加すると、参加者どうしで遊び合ったり、感想をもらえたりします。

紹介サイトに作品を載せる

投稿サイトとは別に、作品を紹介できる場所を持っておくのも1つの方法です。 Devoch は、サービス・アプリ・ゲームの作り手が、自分の言葉で紹介ページを書いて掲載できる場所です。ゲームそのものを置くサイトではないので、投稿サイトの作品ページを公式サイトとして登録し、「どんな思いで、誰に遊んでほしくて作ったのか」を伝える紹介ページとして使えます。投稿サイトの新着一覧から流れたあとも、紹介ページは残ります。

まとめ

フリーゲームの投稿サイトは、作ったツールと、遊んでもらいたい形式で選ぶのが基本です。

公開したあとは、複数のサイトに投稿する、遊んでいる様子を見せる、イベントに参加するなど、作品が人の目にふれる機会を増やしていきましょう。

ゲームづくり全体の流れは、個人でゲームを作る方法でまとめています。

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