アプリアイコンは、ストアの検索結果やホーム画面で、利用者が最初に目にするものです。どんなアプリかを一目で伝え、ほかのアプリの中から見つけてもらうための大切な入口になります。
この記事では、App Store と Google Play のアイコンの要件と、作る手順、デザインのコツを紹介します。要件は、2026年10月時点の Apple と Google の公式の情報をもとにしています。
アプリアイコンが大切な理由
アイコンは、アプリの名前と並んで、ストアで最初に比べられる情報です。 検索結果に並んだとき、どんなアプリかが伝わるか、印象に残るかで、詳しいページを見てもらえるかどうかが変わります。インストールしたあとも、ホーム画面で毎日目にするので、見つけやすさにも関わります。
ストアでの見つけられ方全体は、ASOとは?で詳しく紹介しています。
App Store・Google Play の要件
App Store(iPhone・iPad)
Apple のヒューマンインターフェイスガイドライン(App icons)では、次のように案内されています。
- iOS・iPadOS・macOS のアイコンは正方形で作り、角丸はシステムが付ける。あらかじめ角を丸めた画像を用意すると、縁がきれいに表示されない
- 角の処理で切れないよう、大切な要素は中央に寄せる
- アイコンのレイアウトの基準は 1024×1024 ピクセル
- 拡大縮小してもきれいなベクター形式(SVG や PDF)で作り、文字はアウトライン化する。グラデーションやラスター画像は、劣化しない PNG がよい

Google Play(Android)
Google のGoogle Play アイコンのデザイン仕様では、ストアに登録するアイコンの要件は次のとおりです。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| サイズ | 512×512 ピクセル |
| 形式 | 32ビットの PNG |
| 色空間 | sRGB |
| ファイルサイズ | 最大 1024KB |
| 形 | 正方形で作る(角丸は Google Play が付ける) |
| 影 | 付けない(Google Play が付ける) |
あわせて、ランキングやセールの表示、ユーザーを誤解させる文字や画像を入れないことも求められています。
アプリアイコンの作り方:4つの手順
1. アイコンで伝えることを1つ決める
アイコンに込めるのは、アプリの「いちばんの特徴」1つに絞ります。 家計簿アプリなら「お金」、タイマーなら「時間」のように、アプリを象徴するものを1つ選びましょう。Apple のガイドラインでも、アプリの本質をとらえた要素を1つ選び、少ない形でシンプルに表現することがすすめられています。
2. ラフをいくつか描く
紙やデジタルで、小さな四角の中にラフを何案か描きます。 最初から1案に決めず、モチーフの形、向き、背景の色などを変えて比べると、良い案が見つかりやすくなります。
3. 清書する
選んだ案を、デザインツールで清書します。 正方形のキャンバス(App Store なら 1024×1024 ピクセル、Google Play のストア用なら 512×512 ピクセル)に、角を丸めずに作ります。背景は単色やゆるやかなグラデーションなど、シンプルなものにすると、モチーフが引き立ちます。
4. 小さいサイズで確かめる
完成したら、実際の表示に近い小さなサイズに縮めて確かめましょう。 細い線や細かい模様は、小さくすると見えなくなります。スマホのホーム画面に並べた画像を作り、ほかのアプリのアイコンと並んだときに見分けられるかも確認しておくと安心です。
デザインのコツ
- シンプルにする:形や色の数を減らすほど、小さくても伝わりやすい
- 文字は必要なときだけ:Apple のガイドラインでは、アイコンの文字は小さくて読みにくく、ごちゃついて見えやすいとして、ブランドに欠かせない場合に限ることがすすめられている。アプリ名はアイコンの近くに表示されるので、アイコンに入れる必要はない
- 写真やスクリーンショットは使わない:写真は細かすぎて小さなサイズに向かない。アプリの画面をそのまま入れるのも避ける
- 細すぎる線や鋭い角を避ける:小さなサイズで潰れたり、ぼやけたりしやすい
- 大切な要素は中央に寄せる:角丸やマスクで端が切れても、伝えたいものが残るようにする
自分で作るときのツール
アイコンは、普段使っている画像の編集ソフトやデザインツールで作れます。ベクター形式で作れるツールを使うと、サイズを変えても劣化せず、App Store と Google Play の両方のサイズを書き出しやすくなります。素材やフォントを使う場合は、商用利用ができるかなど、利用規約を確認しておきましょう。
まとめ
- App Store は正方形で作り、角丸はシステムが付ける。基準は 1024×1024 ピクセル
- Google Play のストア用は 512×512 ピクセルの 32ビット PNG、1024KB 以下。角丸と影は付けない
- 伝えることを1つに絞り、シンプルに。文字や写真は避ける
- 完成したら、小さいサイズに縮めて見え方を確かめる
アイコンができたら、ストアの説明文やスクリーンショットも整えましょう。アプリづくり全体の流れは個人開発アプリの始め方でまとめています。