ドット絵の作り方|初心者向けの描き方の手順と無料ツール・アプリ

Devoch 編集部

ドット絵の作り方を、キャンバスの大きさの決め方から、線・色・影の付け方、ゲームで使うための書き出しまで順に紹介します。無料で使えるドット絵ツールやスマホアプリ、きれいに見せるコツもまとめました。

自分のゲームに、自分で描いたキャラクターを登場させたい。ドット絵なら絵が得意でなくても描けそうだけれど、何から始めればいいのか分からない。この記事は、そんな人のために書きました。

ドット絵の基本的な描き方の手順と、無料で使えるツール、きれいに見せるコツを紹介します。

ドット絵とは:小さな四角を並べて描く絵

ドット絵(ピクセルアート)は、画面の1マス(ピクセル)を1つずつ塗って描く絵のことです。 昔の家庭用ゲーム機では、表示できる色や画素の数が限られていたため、少ないマスと色で表現する描き方が発達しました。今では、その味わいを生かした表現として、インディーゲームでもよく使われています。

普通のイラストと比べて、次のような特徴があります。

ゲームに使う素材を自分で作れると、作品の個性が出しやすくなります。すぐに使える素材が欲しいときは、ゲーム素材のフリーサイトも参考にしてください。

ドット絵の作り方:5つの手順

ドット絵は「大きさを決める → 形をとる → 色を塗る → 影と光をつける → 書き出す」の順で描きます。 最初は16×16マスくらいの小さなキャラクターやアイテムから始めるのがおすすめです。

1. キャンバスの大きさを決める

まず、何マス×何マスで描くかを決めます。 ゲームのキャラクターなら、16×16、32×32、48×48 あたりがよく使われます。小さいほど描くマスが少なくて済みますが、表現できる細かさも減ります。

大きさ 向いているもの
16×16 アイテム、アイコン、小さなキャラクター
32×32 ゲームのキャラクター、敵、マップの部品
64×64 以上 細かく描き込みたいキャラクター、立ち絵

ゲームに使う場合は、マップの1マスの大きさに合わせておくと、あとで並べたときにずれません。

2. 線で形をとる

1色で、キャラクターの外側の形(シルエット)を描きます。 最初は大まかに置いていき、あとから1マスずつ整えていけば大丈夫です。

ドット絵の線は、マスが斜めや角だけでつながるように置くのが基本です。線が太くなったり、段差の幅がばらばらだったりすると、ガタガタした見た目(ジャギー)になります。斜めの線は「2マス進んで1段上がる」のように、規則正しい段差にすると、なめらかに見えます。

3. 少ない色で塗る

形ができたら、色を塗ります。 ドット絵では、最初に使う色を決めておき(パレット)、その中の色だけで塗るのがコツです。色数を絞ると、全体にまとまりが出ます。

小さなキャラクターなら、肌・髪・服など部分ごとに2〜3色、全体で十数色ほどに収めると、ドット絵らしいすっきりした見た目になります。

4. 影と光をつける

光がどちらから当たっているかを決めて、反対側に影の色、当たる側に明るい色を置きます。 たとえば左上から光が当たっているなら、右下に影をつけます。基本の色、影の色、明るい色の3段階があれば、立体感が出ます。

影の色は、基本の色を単に暗くするより、少し青や紫に寄せると、くすまずに自然に見えます。

5. 書き出して、ゲームで使う

描き終えたら、PNG 形式で書き出します。 PNG なら背景を透明にでき、色もにじみません。JPEG は色が劣化してドットがにじむので、ドット絵には向きません。

拡大して使うときは、2倍、3倍のように整数倍で拡大します。中途半端な倍率で拡大したり、なめらかに補間する設定で拡大したりすると、ドットがぼやけてしまいます。ゲームエンジンで使う場合も、画像の補間(フィルター)を「なし」や「ポイント」にしておくと、くっきり表示されます。

無料で使えるドット絵ツール・アプリ

専用のツールを使うと、グリッドの表示、色の管理、アニメーションの確認がしやすくなります。 まずは無料のものから試してみましょう。

ツール 使う場所 料金 特徴
Piskel ブラウザ(オフライン版もあり) 無料 インストール不要。アニメーションと GIF 書き出しができる
Aseprite Windows・macOS・Ubuntu 有料(体験版あり) ドット絵とアニメーションの定番ツール
LibreSprite Windows・macOS・Linux・Android 無料 Aseprite がオープンソースだった時期のコードから分かれた、オープンソース版
dotpict スマホ(iPhone など) 無料(アプリ内課金あり) スマホで手軽に描ける。毎日のお題などで描く習慣をつけやすい

Piskel:ブラウザですぐ始められる

Piskel は、アニメーションつきのスプライト(ゲームのキャラクター画像)とドット絵のための、無料のオンラインエディターです。 ブラウザで開くだけで描き始められ、描きながらアニメーションの動きを確認できます。アニメーション GIF や、ゲームで使いやすいスプライトシート(コマを1枚にまとめた画像)として書き出せます。

Piskel の公式サイト
出典:Piskel(https://www.piskelapp.com/)2026年10月14日撮影

Windows、macOS、Linux 向けの無料のオフライン版もあり、オープンソースで公開されています。最初の1枚を描くなら、Piskel から始めるのが手軽です。

Aseprite:本格的に描くならこれ

Aseprite は、ドット絵とアニメーション制作のための有料ツールで、インディーゲームの制作でよく使われています。 レイヤー、アニメーションのタグ付け、前後のコマを薄く表示して描けるオニオンスキン、パレットの管理など、ドット絵に必要な機能がそろっています。

Aseprite の公式サイト
出典:Aseprite(https://www.aseprite.org/)2026年10月14日撮影

体験版(Trial Version)が用意されているので、まず試してから購入を決められます。お金をかけたくない場合は、Aseprite の以前のバージョンをもとにした無料の LibreSprite という選択肢もあります。

スマホで描くなら dotpict

スマホで描きたいなら、ドット絵アプリの dotpict があります。 App Store では無料(アプリ内課金あり)で配信されていて、通勤中などのすき間時間に少しずつ描けます。描いた作品を投稿して、ほかの人の作品を見られるのも、続けるきっかけになります。

ドット絵をきれいに見せるコツ

ドット絵の上手さは、マスの置き方の細かな気配りで決まります。 次のポイントを意識するだけで、見た目が大きく変わります。

まとめ

ドット絵の作り方は、次の5つの手順です。

  1. 16×16 や 32×32 など、キャンバスの大きさを決める
  2. 1色でシルエットを描き、線の段差を整える
  3. パレットを決めて、少ない色で塗る
  4. 光の向きを決めて、影と明るい色をつける
  5. PNG で書き出し、整数倍で拡大して使う

最初は上手に描けなくても、小さなアイテムを何個か描くうちに、マスの置き方の感覚がつかめてきます。まずは Piskel を開いて、16×16 のりんごを1つ描いてみてください。描いたドット絵でゲームを作るなら、個人でゲームを作る方法も参考にしてください。

完成したゲームは、Devoch に掲載して、遊んでくれる人に届けることができます。

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