無料のゲームエンジン・ゲーム制作ソフト比較|初心者の選び方

Devoch 編集部

無料で使えるゲームエンジンとゲーム制作ソフトを、料金・商用利用の条件・得意なジャンル・プログラミングの要否で比較します。Unity・Unreal Engine・Godot・GameMaker・RPGツクール・ウディタなどの違いと、初心者の選び方をまとめました。

ゲームを作ってみたいと思ったとき、最初に迷うのが「どのツールで作るか」です。ゲームエンジンやゲーム制作ソフトはたくさんあり、無料で使えるものも少なくありません。

この記事では、個人でゲームを作るときによく使われる、無料で使える(または無料で始められる)ゲームエンジンとゲーム制作ソフトを比較します。料金や商用利用の条件は変わることがあるため、2026年10月時点の各公式サイトの情報をもとにしています。作ったゲームを販売する前には、必ず最新の規約を確認してください。

ゲームエンジン・ゲーム制作ソフトとは

ゲームエンジンは、ゲームを作るのに必要な機能(画面の表示、キャラクターの動き、当たり判定、音の再生など)をひとまとめにした開発用のソフトです。 すべてを一から自分で作らなくても、エンジンの機能を組み合わせてゲームを作れます。

ゲームエンジンの多くは、いろいろなジャンルのゲームを作れる汎用的なものです。一方で、RPG やノベルゲームなど、特定のジャンルを作りやすくしたゲーム制作ソフトもあります。ジャンルが決まっているなら、こうした専用のソフトのほうが早く形にできます。

結論:作りたいゲームで選ぶ

作りたいもの 候補
2D・3D のいろいろなゲーム。情報や教材の多さを重視 Unity
見た目にこだわった 3D のゲーム Unreal Engine
完全に無料で、ロイヤリティも気にせず使いたい Godot Engine
2D のアクションやシューティング GameMaker、Godot Engine
プログラミングをせずに RPG を作りたい RPG ツクール、WOLF RPG エディター
ノベルゲーム ティラノビルダー、ティラノスクリプト、Ren'Py
Python で、ドット絵のレトロなゲーム Pyxel

比較表

ツール 料金 商用利用の主な条件 プログラミング
Unity Personal は無料 過去12か月の収益と資金調達が20万米ドル未満なら Personal を使える 必要(C#)
Unreal Engine 無料 ゲームの総収益が100万米ドルを超えた分に5%のロイヤリティ ブループリント(ビジュアル)または C++
Godot Engine 無料(MIT ライセンス) ロイヤリティなし。ライセンス表記が必要 必要(GDScript、C#)
GameMaker 無料版あり 無料版は非商用のみ。販売には Professional(一度の購入)が必要 必要(独自言語)。ビジュアル操作も可能
RPG ツクール MZ 有料(30日間の無料体験版あり) — 基本は不要
WOLF RPG エディター 無料(有料のプロ版もあり) 作ったゲームは自由に配布・販売できる 不要(日本語のコマンド)
ティラノスクリプト 無料 商用利用可 ビルダー版は不要。スクリプト版は文字で書く
Pyxel 無料(MIT ライセンス) — 必要(Python)

「—」は、公式の案内で確認できなかった項目です。

無料で使える主なゲームエンジン

Unity

世界中で広く使われている、2D・3D 両方のゲームを作れるゲームエンジンです。 個人向けの Unity Personal は無料で、過去12か月の収益と資金調達の合計が20万米ドル未満の個人や小規模な組織が使えます。プログラミングには C# を使います。

利用者が多いぶん、日本語の解説記事や書籍、質問への回答も見つけやすく、困ったときに調べやすいのが強みです。作ったゲームは、ブラウザ向けに書き出して unityroom などの投稿サイトで公開することもできます。

Unreal Engine

高品質な 3D グラフィックを得意とするゲームエンジンです。 公式のライセンスの案内によると、学生やアマチュアの開発者は無料で使え、ゲームを販売する場合は、製品ごとのライフタイム総収益が100万米ドルを超えた分に5%のロイヤリティがかかります(最初の100万米ドルまではかかりません)。

ブループリントと呼ばれる、ノードをつないで処理を組み立てるビジュアルな仕組みがあり、コードを書かずに作れる部分も多くあります。見た目にこだわった 3D のゲームを作りたい人に向いています。

Godot Engine

完全に無料で、オープンソースのゲームエンジンです。 公式のライセンスのページによると、MIT ライセンスで公開されていて、どんな目的にも無料で使え、作ったゲームの販売にロイヤリティはかかりません。ゲームの著作権は作った人のもので、ゲームに Godot のライセンス表記(クレジットなど)を入れることが求められています。

Godot Engineの「License」ページ
出典:Godot Engine「License」(https://godotengine.org/license/)2026年10月3日撮影

2D と 3D の両方に対応し、独自の言語 GDScript のほか C# でも書けます。Godot で作ったゲームは、unityroom(通常版で Web 向けに書き出したもの)にも投稿できます。

GameMaker

2D のゲームづくりに強いゲームエンジンです。 公式の料金ページによると、無料版で PC・Web・モバイル向けに書き出せますが、無料版は非商用のライセンスに限られます。作ったゲームを販売するには、商用ライセンスの Professional(一度の購入。日本からは10,900円と表示されます)が必要です。

ジャンル特化のゲーム制作ソフト

RPG ツクール

プログラミングをしなくても RPG を作れる、ゲーム制作ソフトの定番です。 最新の RPG ツクール MZ は有料ですが、公式サイトで、フルスペックの製品を30日間無料で試せる体験版が配布されています。「RPG ツクールを無料で使いたい」という場合は、まず体験版で作り心地を確かめるのがおすすめです。

RPGツクールMZ公式サイトの「ダウンロード」ページ
出典:RPGツクールMZ「DOWNLOAD」(https://rpgmakerofficial.com/product/mz/download/)2026年10月3日撮影

WOLF RPG エディター(ウディタ)

無料で使える RPG 制作ツールです。 公式サイトによると、日本語のコマンドだけで本格的な RPG を作れ、作ったゲームは自由に配布・販売、コンテストへの投稿ができます。機能を増やした有料のプロ版もあります。

ティラノビルダー・ティラノスクリプト

ノベルゲームに特化した、無料の制作ツールです。 作り方や公開先は、ノベルゲームの作り方で詳しく紹介しています。

Pyxel

Python で作る、レトロゲームのためのゲームエンジンです。 公式の GitHub によると、MIT ライセンスのオープンソースで、使える色は16色、同時に鳴らせる音は4音までと、昔のゲーム機のような制約があります。Web ブラウザで動かすこともできます。制約があるぶん作るものを小さくまとめやすく、Python を知っている人が最初の1本を作るのに向いています。

選び方のポイント

作りたいゲームのジャンルで決める

RPG やノベルゲームのように作りたいジャンルが決まっているなら、そのジャンル専用のソフトを選ぶのが近道です。 アクション、パズル、3D など、ジャンル専用のソフトがないものは、Unity や Godot などの汎用的なゲームエンジンを選びます。

調べやすさで決める

初めてゲームを作るなら、解説記事や質問への回答が多いツールを選ぶと、つまずいたときに解決しやすくなります。 公式のチュートリアルやコミュニティの充実度も確かめておきましょう。

販売するかどうかで決める

作ったゲームを販売する予定があるなら、商用利用の条件を必ず確認しましょう。 無料版では販売できないもの、一定の収益を超えるとロイヤリティや有料プランが必要になるものがあります。

公開したい場所に対応しているかで決める

ブラウザで遊べるように公開したいのか、Steam で販売したいのか、スマホアプリにしたいのかで、選ぶツールが変わります。 公開先の候補は、フリーゲーム投稿サイトまとめで比較しています。

まとめ

迷ったら、作りたいゲームに近いジャンルのツールを1つ選び、まずは小さな1本を完成させてみましょう。ゲームづくり全体の流れは、個人でゲームを作る方法でまとめています。

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