作ったゲームを、世界中の人に買ってもらえる Steam で販売したい。個人の作り手でも、Valve の「Steam Direct」という仕組みを使えば、Steam でゲームを販売できます。
この記事では、Steam でゲームを販売するまでの流れを、必要な費用と期間、登録の手順、ストアページとビルドの準備、審査とリリースの順に紹介します。内容は、2026年10月時点の Steam Direct の案内と Steamworks のドキュメントをもとにしています。条件は変わることがあるので、登録するときは最新の案内を確認してください。
Steam で販売するまでの流れ
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 書類に署名する | 秘密保持契約(NDA)と Steam 配信契約にデジタルで署名する |
| 2. アプリの登録料を払う | 1作品ごとに100米ドル |
| 3. 情報を登録する | 銀行、税、本人確認の情報を提出する |
| 4. ストアページとビルドを準備する | Steamworks で、ストアページを作り、ゲームをアップロードし、価格を決める |
| 5. 審査を受ける | Valve がストアページとゲームを確認する(1〜5日) |
| 6. リリースする | 待機期間を過ぎたら、自分で発売のタイミングを決められる |
必要な費用と期間
登録料:1作品ごとに100米ドル
Steam でゲームを配信するには、1作品ごとに100米ドルのアプリ登録料がかかります。 登録料は返金されませんが、Steam Direct の案内によると、その作品の調整後の売上が1,000米ドルに達すると、支払いの中で回収できます。

待機期間と審査
リリースまでには、次のような期間が必要です。
- 登録料の支払いからリリースまでの待機期間:Steam Direct の案内ページと、Steamworks のドキュメントの日本語版では「30日」と書かれています。一方、更新された Steamworks のドキュメントの英語版では「21日」となっています(2026年10月時点)。実際に登録するときは、最新の英語版の案内を確認しましょう
- 「近日登場」ページの公開期間:ストアページを「近日登場(Coming Soon)」として、少なくとも2週間公開する必要があります。この間に、ウィッシュリストへの登録などを受け付けられます
- 審査:ストアページとゲームのビルドの審査に1〜5日かかります
- 税の情報の確認:Steamworks のドキュメントでは、10〜15営業日かかることがあり、追加の書類を求められる場合もあるとされています

販売を始めたい時期が決まっているなら、少なくとも1〜2か月前には登録を始めておくと安心です。
Steamworks への登録
Steam でゲームを販売するには、まず開発者向けの「Steamworks」に登録します。 Steamworks のドキュメントによると、次の情報が必要です。
- 法的な名前と住所:会社名または個人の法的な名前(ニックネームは使えない)
- 銀行の情報:売上を受け取る口座。口座の名義は、登録した名前と一致している必要がある
- 税の情報:住んでいる国によって提出する書類が違う
- 本人確認:第三者のサービスを使った確認
税や銀行の情報は、間違えると売上を受け取れないこともあるので、案内をよく読んで入力しましょう。
ストアページとビルドの準備
登録が済むと、Steamworks でストアページの作成、ゲームのアップロード、価格の設定などができるようになります。
- ストアページ:ゲームの説明、スクリーンショット、トレーラー(動画)、カプセル画像(ストアで表示される画像)などを用意する
- ビルド:ゲームのファイルを Steam にアップロードする
- 価格:販売価格を設定する
ストアページは、「近日登場」として公開している間も、ウィッシュリストへの登録を集める大切な場所です。ゲームの魅力が伝わる画像や動画を、早めに用意しておきましょう。
審査とリリース
ストアページとゲームのビルドの準備ができたら、Valve の審査を受けます。 Valve がゲームを実際に動かし、ストアページの設定が正しいか、有害なものが含まれていないか、ゲームが期待どおりに動くかを確認します。審査には1〜5日かかります。
審査に通り、待機期間を過ぎれば、リリースのタイミングは自分で決められます。
販売の前に考えておきたいこと
- 販売価格:同じジャンルの作品の価格を参考に、作品のボリュームに合った価格にする
- 体験版や無料版で反応を見る:まずはフリーゲームの投稿サイトなどで無料版を公開し、反応を見てから販売を考える方法もある
- ウィッシュリストを集める:近日登場の期間に、X などでストアページへのリンクを告知する
- 使ったツールの規約:ゲームエンジンや素材によっては、販売するときに有料のライセンスやロイヤリティが必要になる。くわしくは無料のゲームエンジン・ゲーム制作ソフト比較を参照
- 収入の扱い:売上が出たら、確定申告が必要になる場合がある。くわしくは個人開発の収益化の方法を参照
まとめ
- Steamworks に登録し、書類への署名と、1作品100米ドルの登録料を払う
- 銀行・税・本人確認の情報を提出する
- ストアページを作り、「近日登場」として2週間以上公開する
- ビルドをアップロードし、審査(1〜5日)を受ける
- 待機期間(公式の案内で21日または30日)を過ぎたら、リリースする
登録から発売までには時間がかかるので、余裕を持って準備を始めましょう。ゲームを知ってもらう方法は個人開発アプリ・ゲームの宣伝方法でまとめています。