個人でアプリを作る費用はいくら?自作にかかるお金と節約のコツ

Devoch 編集部

個人でアプリを自作するときにかかる費用を、スマホアプリと Web アプリに分けて整理しました。ストアの登録料、サーバー、ドメイン、AI ツールなど項目ごとの目安と、費用を抑えるコツを紹介します。

アプリを作ってみたいけれど、どのくらいお金がかかるのかが分からない。会社に開発を頼むと高額になると聞くけれど、自分で作るならいくらで済むのか。この記事は、そんな疑問に答えるために書きました。

個人でアプリを自作するときにかかる費用を、スマホアプリと Web アプリに分けて、項目ごとに紹介します。

結論:自作なら、ほぼ無料から始められる

自分で作る場合、開発ツールの多くは無料で、必ずかかるのはストアでの公開に必要な登録料くらいです。 会社に開発を頼む(外注する)と、エンジニアの作業時間のぶんだけ費用がかかりますが、自作ならその部分は自分の時間で置き換えられます。

作るもの 最低限かかる費用 主な内訳
iPhone アプリ 年99米ドル Apple Developer Program の年会費
Android アプリ 25米ドル(1回だけ) Google Play Console の登録料
Web アプリ 0円から 無料のホスティングを使えば、ドメイン代だけ、あるいは0円で公開できる

ここに、必要に応じてサーバー代、ドメイン代、有料の AI ツールやデザイン素材の費用が加わります。

スマホアプリにかかる費用

スマホアプリは、ストアで公開するための登録料が必ずかかります。 開発ツールそのものは無料で使えます。

App Store(iPhone):年99米ドル

App Store でアプリを公開するには、Apple Developer Program への登録が必要で、年会費は99米ドルです。 Apple の案内では、価格は地域によって異なる場合があり、登録時に現地通貨で表示されるとされています。毎年支払いが必要で、登録をやめるとアプリはストアに表示されなくなります。

開発ツールの Xcode は無料ですが、Mac でしか動きません。Mac を持っていない場合は、その購入費も考える必要があります。Mac なしで作る方法は、Windows で iPhone アプリは作れる?で紹介しています。

Google Play(Android):25米ドル(1回だけ)

Google Play でアプリを公開するには、Google Play Console のデベロッパーアカウントへの登録が必要で、登録料は1回限りの25米ドルです。 一度登録すれば、毎年の費用はかかりません。開発ツールの Android Studio は無料で、Windows でも Mac でも使えます。

Play Console ヘルプの「Google Play Console を使ってみる」ページ
出典:Play Console ヘルプ「Google Play Console を使ってみる」(https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/6112435?hl=ja)2026年10月14日撮影

売上が出たら手数料がかかる

有料アプリやアプリ内課金で売上が出ると、ストアの手数料が差し引かれます。 個人や小規模な開発者向けには手数料が下がる仕組みもあります。詳しくは個人開発の収益化の方法で紹介しています。

Web アプリにかかる費用

Web アプリは、ストアの登録料がかからないぶん、0円から公開できます。 かかるのは主に、アプリを置くサーバーとドメインの費用です。

サーバー(ホスティング):無料の範囲から始められる

個人の小さな Web アプリなら、無料プランのあるホスティングサービスで公開できます。 たとえば Vercel の Hobby プランは月0ドルで、料金ページの FAQ では「個人的な非商用の利用」向けのプランと説明されています。

Vercel の料金ページ
出典:Vercel「Pricing」(https://vercel.com/pricing)2026年10月14日撮影

無料プランには、使える量の上限や、商用利用の制限があることが多いので、規約を確認してから使いましょう。利用者が増えたり、収益化したりする段階で、有料プランやレンタルサーバーに移るのが一般的です。サーバーの選び方は Web アプリの作り方で紹介しています。

データベース・ログイン機能:無料枠のあるサービスが多い

ユーザー登録やデータの保存が必要なアプリでは、データベースや認証のサービスを使います。 Firebase や Supabase のように、無料で使える範囲が用意されているサービスが多く、小さく始める分には費用がかからないこともあります。利用量が増えると従量課金になるものが多いので、上限の設定ができるかも確認しておくと安心です。

ドメイン:年に数百円から数千円ほど

「example.com」のような独自のドメインを使う場合は、毎年の更新費がかかります。 料金はドメインの種類(.com、.jp、.app など)と登録サービスによって変わります。初年度だけ安く、2年目から更新料が上がる料金設定も多いので、更新料を見て選びましょう。

ホスティングサービスが用意する無料のアドレス(「〇〇.vercel.app」など)を使えば、ドメイン代もかかりません。取り方と選び方は独自ドメインの取り方で紹介しています。

必要に応じてかかる費用

最低限の費用のほかに、作り方によっては次のような費用がかかります。 どれも無料の選択肢があるので、最初から全部そろえる必要はありません。

項目 費用の目安 無料で済ませる方法
パソコン 手持ちのもので可(iPhone アプリは Mac が必要な場合あり) 手持ちのパソコンで始める
AI コーディングツール 月額のサブスクリプション 無料プランのあるツールを使う
デザイン素材(アイコン・画像・フォント) 有料素材は1点ごとや月額 商用利用できる無料素材を使う
テスト用の端末 中古でも購入費がかかる 手持ちのスマホで確かめる
宣伝 広告は出した分だけ SNS や紹介サイトなど無料の方法から始める

AI ツールを使うと開発の時間を大きく減らせますが、有料プランは毎月の費用になります。まずは無料で使える範囲で試し、必要になってから有料プランを検討しましょう。無料で始められる AI ツールは AI でアプリを作る方法で紹介しています。

費用を抑えるコツ

個人開発で費用を抑えるコツは、「必要になるまでお金を払わない」ことです。

外注する場合との違い

会社やフリーランスに開発を頼む場合、費用の大部分はエンジニアやデザイナーの作業時間に対する人件費です。 機能が多いほど、作業時間が増えて費用も上がります。

自作の場合、その人件費の代わりに、自分の時間を使うことになります。プログラミングを覚えながら作る場合は時間がかかりますが、AI ツールを使えば、未経験からでも小さなアプリなら短い期間で作れるようになってきました。まずは自分で小さく作ってみて、本格的な機能が必要になった部分だけを外注する、という組み合わせもできます。

まとめ

個人でアプリを自作するときの費用は、次のとおりです。

必ず払う費用は思ったより少なく、多くは「必要になったら払う」もので済みます。まずは無料で作れる範囲で、最初の1本を完成させてみてください。作り始めから公開までの流れは、個人開発アプリの始め方で紹介しています。

完成したアプリは、Devoch に無料で掲載して、使ってくれる人に届けることができます。

𝕏 でシェア

MORE FOR MAKERS

つくる人への読みもの

すべて見る
FOR MAKERSベータテストとは?個人開発アプリのテストのやり方と人の集め方
つくる人へ

ベータテストとは?個人開発アプリのテストのやり方と人の集め方

ベータテストとは、正式な公開の前に、一部の人に試してもらって問題を見つけるテストです。個人開発での進め方、TestFlight と Google Play のクローズドテスト(12人・14日間の要件)の使い方、テスターの集め方と感想のもらい方を紹介します。